七五三は何歳でするの?いつ?何をするの?七五三の豆知識♪
お子さまがすくすく成長するにつれて「行事」が増えてきますよね。
『七五三』もハレの日の大事な行事。
「テレビや雑誌では目にするけれど。。。
具体的にはどうすればいいのかな」と迷ってしまうことも。
そんな時のための豆知識、まとめてみました♪
目次
『七五三の由来』
昔は、乳幼児はあまり長く生きられない事も多く、生まれてから3年〜4年経ってから現在の戸籍にあたるものに記入をしていました。
そのため、七五三のお祝いは
子供が無事に生きて、これまで成長した事への感謝とこれから将来の成長と長寿を願う為の意味を持つものでした。
今も残る「千歳飴」はその象徴。飴は引っ張ると伸びる=寿命が延びる
と考えられる縁起物なのです。
また、昔は年齢ごとに異なる儀式がありました。
・3歳の男女・・・髪を伸ばし始める「髪置き」
・5歳の男子・・・男の子が初めて袴をはく「袴着(はかまぎ)」
・7歳の女子・・・女の子が初めて帯を結ぶ「帯解(おびとき)」
これが七五三のお祝いの由来です。
袴着や帯解は、今の七五三にも名残を残していますね。
いつの時代も、親の子供に対する愛情と無病息災を願う想いは変わらないものです。
『七五三って何をするの?』
七五三と聞くと、皆様がイメージするのは「お参り」や「写真撮影」でしょうか。
最近だと、それに加えて「ご家族での食事会」というお話も聞いたりします。
昔からの意味合いでいくと、その歳まで無事に成長できた事への感謝とこれから将来の成長を神様に祈る行事ですので、基本は「お参り」がメインであるかと思います。
写真撮影は、「立派に成長したね」という証を残しておきたい気持ちからだと思います。
七五三の日を、
「いい一日になったね」と言えるよう楽しく過ごす為には、お子様にはあまり無理をさせないことも重要です。
お子様が主役の一日です。
予定は、詰め込みすぎないように注意しましょう。
健康と成長を願う日に、ぐったりしてしまっては無意味なものになってしまいます。
あれもこれも一回でしようと思うと難しい時もありますので、撮影は「前撮り」するなど、お参りとは別にされる方も増えてきています。
雑誌などのマニュアルや、周りに合わせなくても、ご自分のご家庭にあった流れ、スタイルでお祝いしてあげれば大丈夫です。
『七五三は数え年でするの?それとも満年齢?』
「七五三」で検索するとよく目にするのがこの『数え年』と『満年齢』。
どちらで七五三をすればいいの。。。とお悩みの方も多いはず。
数え年とは、「生まれた日からを1歳と数え、初めてのお正月を迎えた時点で2歳。
以後、お正月を迎える度に年齢を重ねる」という歳の数え方です。
昔は、この「数え年」で七五三を行っていました。
満年齢とは、「産まれた時は0歳。以後、お誕生日を迎えるごとに年齢を重ねる」という歳の数え方。
馴染みがあるのはこちらかもしれませんね。
現代の七五三は、
「数え年」でも「満年齢」でもどちらで行っても良しとされています。
無理せずお祝いが出来るように、お子様それぞれの生育の状況から「数え年」で行うか、「満年齢」で行うかをご家族の方が判断して頂くのが良いと思います。
『七五三って何歳でするの?』
昔にならうと、
・男の子・・・3歳と5歳(数え年でも満年齢でも可)
・女の子・・・3歳と7歳(数え年でも満年齢でも可)
ということになりますが、地域によって違いがあり
男の子は「袴着」の5歳だけとするところや、
女の子は「帯解」の7歳だけとするところもあります。
ご親族の方や、地域の風習に詳しい方周りの方に伺ってみてもいいと思います。
「七五三で着るものは?〜3歳男児〜」
3歳用の男児「羽織袴」も最近では多く見かけるようになりました。
小さい子の袴姿、とても可愛いですよね。
ただ、小さな男の子が普段着慣れない着物を長時間着用するのは大変窮屈さを感じると思います。
活発な子ならば尚更です。
短時間で終わるならば、和装も良いでしょうが、あらかじめ時間がかかるとわかっている場合や、「我慢が続かないかも」と思う時は洋装でも良いでしょう。
3歳男児なら、スーツまでとはいかなくともシャツにネクタイをした上にベストを重ねたり、セーターを重ねたりでも良いと思います。
今は七五三も前撮りプランがありますから、前もってお写真だけ和装で残して、お参りは洋装で、と変えても良いですね♪
「七五三で着るものは?〜3歳女児〜」
3歳の女の子の和装は「被布(ひふ)」と呼ばれるスタイルが一般的になります。
7歳で着るものとは全く違うものになるので、今だけの装いを楽しめます。
まだ帯は締めないので、着物を紐や柔らかい兵児帯で結び、その上に、被布(分かりやすく言うとベストのようなもの)を重ねて完成です。
体を締め付ける部分が少なめではありますが、まだ小さい体で、着慣れないものには変わりありませんので、大人の方が気を配ってあげてくださいね。
洋装であれば、ワンピースやドレスが一般的。3歳なので、ブラウスにスカート、その上にカーディガンやセーターでも。
いつもより少しフォーマルを意識すれば良いと思います。
「七五三で着るものは?〜5歳男児〜」
5歳の男の子の七五三は「袴着」の儀式の意味を持ちますので、男児の和装は「羽織袴」です。
ピシッとした羽織袴姿は格好良く、その姿に成長を感じられるおすすめの装いです。
ただ、5歳で少し大きくなったとはいえ長時間この格好でいるのは厳しいと思います。
個人差はもちろんありますので一概には言えませんが、男の子は女の子に比べて動きが活発になりますし、また、飽きるのも早かったりします。
なるべく無理をさせないように、事前にうまく段取りを組んで和装を楽しんでもらえたらと思います。
もちろん洋装でも大丈夫です。5歳の男の子であれば、スーツで決めるのがお兄ちゃんらしくてかっこいいと思います。
スーツとまではいかなくとも、基本的にはあまりカジュアルすぎなければ大丈夫だと思います。
和装は着せたいけど、
ずっと着ているのは我慢できそうにないなと判断されましたら、七五三のお写真の前撮りプランを利用して、お写真だけ羽織袴スタイルを残しておくのも良いと思いますよ。
「七五三で着るものは?〜7歳女児〜」
7歳の女の子の七五三は「帯解」の儀式の意味を持ちます。
和装だと、帯を結ぶ「四つ身」と呼ばれる着物を着用します。
3歳の七五三で着る「被布」とは全く違いますので、成長を感じることのできる装いになります。
帯は、大人と同じように締めるのですが、
(※中には簡単な「作り帯」になっているものもあります。)
この歳くらいになると、おしゃれをする楽しさ・ワクワク感がわかっているので他の歳の七五三に比べて、少々の我慢はしてくれます。
ただ、やはり我慢を持続させるには難しい歳だという事を忘れないでくださいね。
洋装でお考えの方であれば、やはりワンピースやドレスなどフォーマル感のあるものにされると良いでしょう。
『七五三っていつ行くの?』
一般的に浸透しているのは11月15日かと思います。
昔の人は日の吉凶を占っており、11月15日が「鬼宿日(きじゅくにち)」と言う、「鬼が自宅にいる日で最良の日」とされていた為に七五三のお祝いをするようになったそうです。
他にも様々な説があるようですが、現代では様々なライフスタイルの変化もありますし、この日に必ず行わなければならないという決まりはありません。
お参りは、あまり暑い時期でなく、また極端に寒い時期でない方が良いと思いますので、10月から11月中の大安や吉日で、皆様の都合が合う日を設定する方が多いと思います。
もし、着物のレンタルをお考えであれば早めに日にちの設定をする事が大事です。
何の予約もそうですが、シーズン直前になると、目当てのものが既に予約で埋まっている事ありますよね。
早めの予約だと、ご希望が叶う可能性が高いと思います。
『七五三はどこの神社に行けばいいの?』
多いのは近くにある氏神さまだと思いますが、基本的には「ここの神社で」という決まりはありません。
ただ、神社を決めるときはお子様の体力を一番に考えてあげて欲しいと思います。
遠い場所にある神社は、着くまでの時間が長く、また人気のある神社は、待ち時間も長い事もあるかもしれません。
お子様は普段と違う服装をしています。洋服を着ていてもですし、和装をしていたら尚更着ているだけでも大仕事なのだという事を大人の方が念頭に入れてくださいね。
『七五三のお父さんお母さんの格好は?何を着る?』
七五三はお子さまが「主役」なので、お父さんお母さんはお子さまよりも格を一つ下げた服装をしましょう。
お子さまが着るものを、和装にするか洋装にするかによってお父さんお母さんのバランスのとれる服装も変わってきます。
お母さんの装いは和装ならば、柄のある「訪問着」やカラフルな「色無地」が一般的でしょう。
洋服と比べると動きづらく、お支度に時間がかかりますが、七五三という行事にぴったりの絵になる装いです。
お母さんは、お子さまよりも早く着物を着てスタンバイしておくと、お子さまも安心します。
お父さん、またご家族の方も、協力していただけるとお母さんも助かると思います。
お母さんが洋装ならば、カッチリしすぎると硬い雰囲気になりますので明るい色目の「スーツやワンピース」がおすすめです。
もし、暗い色目ならば中のインナーを明るい色味にすれば良いでしょう。
卒園や入学などに着たもの、着る予定のものと同じでも大丈夫です。
アクセサリーをつける場合は、「派手すぎないもの」を選びましょう。
洋装の場合、10月から11月の時期の七五三は寒い日もあるので、フォーマルに合うコートなどもあると良いでしょう。
お父さんの装いは、基本的には「スーツ」が一般的です。
お参りは、神社という神聖な場所に行くので靴やネクタイなどの小物も含め、あまり派手なものやカジュアルなものは避けた方が良いでしょう。
『七五三当日までにこれをしておくと楽ちん!』
・足袋や草履を履く練習をしよう!
最近では、一年中靴下を履かないという習慣のあるお子様もいます。
そのようなお子様に、当日いきなり足袋や草履を履かせようとするのは厳しかったりします。
普段から靴下を履く習慣をつけ、鼻緒のあるサンダルにも慣れさせておくと良いでしょう。
・着物に慣れよう!
当日までに着物で練習するというのはなかなか難しいとは思いますが、夏祭りなどで「浴衣」を着せてみて少しでも慣れさせておくと良いでしょう。
草履やサンダルなどを履いて、七五三に向けての準備をしておきましょう。
女の子ならば尚更、「おしゃれしている」という楽しいイメージが持てると思います。
・神社の確認と予約を!
当日何も連絡もせずに神社に行くよりも、事前に連絡を入れておいたほうが安心ですし、また、確認も出来ます。
マナー的にも大事なことだと思います。予約が必要であれば、予約もきちんと済ませておきましょう。
・美容室の予約をしておこう!
お子様が和装を着るとなれば、着付けが必要になってきます。最近は動画サイトなどにも「着せ方」があがってはいますが、やはり熟練した方、着付けになれた方でないと着付けは絶対に難しいでしょう。
(※3歳女児の「被布」ならば、少し着付けの知識があれば着せることができるかもしれません。)
コチラの動画を参考にして下さい。
大人とは違い、お子様は動きも活発です。
不安であれば、着付けをなさる方、美容師さんに
頼むことをおすすめ致します。ヘアメイクに関しても同様で、
きちっとセットやメイクをしてほしいと望まれているのであれば
美容師さんにお願いしましょう。
当日をスムーズに過ごせる様に
「事前に」きちんと手配しておきましょう。
『七五三、着付け前にチェック!&あると便利な持ち物』
・トイレは着付けの前に!
一旦着物を着ると、トイレに行くのも時間がかかりますし着崩れたりしますので、必ず着付けの前に済ませておくようにしましょう。
・ゴキゲンを取るための小さなお菓子
ぐずったりした時の為に、一口で食べられるお菓子(飴など)を用意しておくと良いでしょう。手にもつタイプのお菓子は、着物や洋服が汚れてしまう危険性があるので七五三には不向きです。
・履きなれた靴
草履は履き慣れない為、歩きづらく、脱ぎたくなるお子様もいるでしょう。「もう歩きたくい・・・」とぐずり始めたら、履きなれた靴に履き替えると、もう少し頑張ってくれると思います。
・ストロー式の水筒やストロー付のキャップ
「喉が乾いた・・・」と言われた時の為に、あると便利なグッズです。こぼしてしまっては大変なで、飲み物を飲むときは必ずストロー付のものにしましょう。
パックの飲み物は、手に持つ時に押してしまってこぼれる危険性があるので、ストロー式の水筒や、ペットボトルに付けるストロー付のキャップが役立ちます。
・着替え
お参りや撮影の後で、会食をするという場合は、少々汚れてもOKな着替えを持っていくと良いでしょう。
頑張ったご褒美においしい食事、とてもうれしいと思います。その時も「こぼしませんように・・・」とハラハラしながらお子様を見ているのでは、ご家族の方も楽しめませんし、お子様が思いっきり食べられないのも可哀想ですよね。
頑張った後は、リラックスして楽しむのが良いでしょう。
七五三の豆知識、いかがでしたでしょうか。
少しでも、七五三を迎える方にお役立て出来れば嬉しいです。行事は何でもそうですが、やはり、事前の準備が肝心です。
前もって用意すれば、余裕が持てますので当日がスムーズです。
行事となると何かと頼りにされがちなママだけでなく、パパやご家族の方の協力も重要かなと思います。
一緒に楽しみながら、素敵な七五三が過ごせるようにみなさん、お子様のサポートをお願い致しますね。
七五三・衣裳一覧はこちら▶︎